映画『ヘヴンズストーリー』(瀬々敬久監督)を先日映画館で観て来た。
観る前は予告編と4時間38分と大変長く、良い映画で、
きっと私は好きだと思うと言われた位の知識だった。
(映画を一本観るには十分の要素だけど…)
観終わった後の感想は、
ただただ、凄い作品を観れたことに心が震え、
何とも言えない感動が込み上げて来た。
そして数日たってやっと断片的ではあるけれど
感情が言葉として体中に浸透してきて、
この映画は一人一人の人生そのもので
善と悪は紙一重に存在し、
そこへ一歩踏み出すか踏み出さないかで
物事は大きく変わって来るのだと。
なんと言うか、
ストーリーの中には沢山の殺人や復習と言った感情が出て来るのだけれど、
同じく問いかけの様に
一つの殺人に対する加害者と被害者のその後は?
復習の復習は?
と言った言葉が繰り返され
犯罪の善悪を通り越したその先にある感情が丁寧に描かれていた。
私の心の中に眠っていた(閉ざしていた)感情を揺さぶり起こしてくれた様に感じる。
勿論、殺人は犯罪で、悪であり、
そもそも殺人を考えたこと等ないのだけれど、
なんと言うか、この映画では
きっと、殺人が『悪』の一つの例題として取り上げられていて
その上で、その先にある感情を考えさせてくれるんだと。
ここまで優しく、愛をもって
『生きるとは?』
という問いかけを考えさせてくれる映画を観たのは
初めてではないかと言うくらい、素晴らしい映画でした。
瀬々監督×中原昌也さんの対談も面白かったので是非。
そして、きっと瀬々監督だからこそかも知れないけれど、
こんなに沢山の素晴らしい役者さんが
日本には居るのだと言うことにも感動しました。
瀬々監督、
これからの作品も楽しみにしていますが、
このヘヴンズストーリーが一人でも多くの人に観てもらえることを
心より願っています。
本当に素晴らしい作品をありがとうございます。